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なぜ、和文英訳に決別なのか

ごく最近のテレビ英会話番組でのこと、
まず日本語が話され次に、英語で何といいますか?
という対訳レッスンの手法が続きます、そして
「お疲れさん、は英語で何といいますか?」という
邦人教師の質問が生徒さんへ発せられました

正直な生徒なら「そんな習慣はないはずですが?」とか
「仕事が終って別れるときですか?see you!」
と答えるところですが、同席のnative教師の口から出た
正解は、「Thank you for your hard work」でした

nativeの間でこのような表現が使われることはないと、
複数のnative教師に幾度となく確認したことがあり、
使われることのない「創作英語」を教えてもらっている
生徒さんと、その翻訳文を言わされている外国人教師
に複雑な気持ちを感じたのでした

たまたま見た番組だったのですが、未だにこのような
番組が堂々と放送されている現状を見ると、
微力ながら、あらためて使命を感じたのでした

これは「翻訳通訳はいらない!」との意味ではなく、
対訳を過信することは実態にそぐわないと理解し、
対訳に拠らない手法へぜひ目を向けて欲しいからです

どんな英語表現も、nativeが実際に使わない表現は、
通じたといえど、「awkwardな英語」です
日本語を考えてからその英訳文を考えたのでは
多くの場合「人工的」な英語表現になりがちです

nativeならこの場面、状況でどんな表現を使うか、
英英辞典ではどんな表現が示してあるか、
実際に使われる表現を、多く聞き、話すことでのみ
迂回しない、生の英語が口から出やすくなります。
by will7kzk | 2009-10-10 18:25