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話せないのは生徒が悪いから?

  
  英会話を習おうかな、と思う方々の殆んどが中学高校合計6年以上の
  学習経験があります。話せない理由への意見は大きく二つに分かれ、
  生徒にその責任があるとするもの、もうひとつは教える側にあるとするもの
  です。WILLの意見は後者です。
  
  結論から言いますと、責任の根幹は生徒でもなければ、先生でも
  ありません。説明が長くなりますので、ここでは止めますが、 
  生徒も教師も犠牲者との、表現が的確だと考えます。

  本来ことばは、誰にでも話せるものです。
 
  先生や英語が元々嫌いだったと話す方の多くが、口とは裏腹に、
  本心では話せないのは自分が勉強を怠けたから、または頭が
  特別良くないから、と思っておられるように感じます。

  このような考えにとらわれる原因にこそ、根本の問題があります。
  母国語と違い、外国語だから話せるには長期間の猛勉強が不可欠
  とする意見は一見正しそうですが、大変乱暴で偏った見方です。

  根本原因は、習い始めのボタンの掛け違い、イントロにあります。
  
  母国語のように「音」から、すなわち聞いてまねて声に出す(発音)
  プロセスを取らないこと、または受験制度上取れないことが
  聞き話すことが極度に出来ない原因の根っこにあります。
  
  具体的には、中学1-2年で「発音記号」の読み方、「子音とアクセント」
  について徹底した実践を行っていないことが大きな誤りの始まりです。
  
  旧来のアジア、アフリカの植民地ならいざしらず、我国では日常的に
  聞き話す場所がないことと、その必要もないことから、自分で個々の
  発音を確認し、声に出すことが「話せる英語」には不可欠となります。

  極論すれば、この「声に出す方法」さえ実践できれば、意味不明で
  あっても英語への恐怖心から開放され、「話せる英語」へ大きく前進
  します。

  イントロ段階での、ぺ-パーテストでの点数取りを最優先とする教育から
  「音」を最優先する教育へ変えない限り、ごく一部の「英語マニア」を除き、
  大多数の日本人が英語を話す風景は、永遠におとずれないでしょう。

  一人でも多くの方がこのことに気づき、今日から実行されんことを!
by will7kzk | 2009-12-23 18:19