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何を話すか?!

毎日のように、就活がどうこうというニュ-スを聞きますが、
若い人をかわいそうに思うのは、他例と同様に、英語教育
においても『目的と手段の混同』が行われているからです。

相手に誤解なく自分の意思を伝える為「どのように話すか」
は大切ですが、文法知識や対訳語彙を増やすことだけが
最終目的となってしまい、残念なことに現実の社会に殆ど
興味をお持ちにならない方に遭遇することが多いのです。

日常生活での会話と同じように、「現実の社会」について
話すのは社会人として当然ですが、『時事英語』との厳し
い対訳表現により、多くの人々がoff limitsされています。

ニュ-スには三面記事から天気、政治経済芸術スポ-ツ
と世界の現実についてありとあらゆる事象が満載です。
実用的な外国語なら、これ以上の教材があるでしょうか?

ケネディやリンカ-ン演説の引用記事からアメリカ社会
の一面を、クロムウェルについての断片からアイルランド
問題の一因を、ネット検索で簡単に知ることが出来ます。

一定の教養をもった英米人との対話では、日本史の詳細
などではなく、彼らのおおざっぱな歴史(西欧史)を知って
おくことがいかに意思疎通に役立つか、幾度も体験済です。
通常、世界史とはヨーロッパ史と中国史を意味するからです。

今日からは英語力の優劣ではなく、少々awkwardで下手な
英語でも「話す内容を持つ人」を目差そうではありませんか!
by will7kzk | 2011-02-23 19:22